Museum in Exhibition

展示会の中の美術館

 

表参道GYRE、川崎ルフロン、MARINE&WALK、Gビルなど、都心を中心に商業施設を運営する三菱UBSリテールファンド(MCUBSR)。CUPはSCビジネスフェア2020において、MCUBSRの活動をプレゼンテーションする展示のディレクション及びデザインを行ないました。

100社以上の企業が出店し、情報が飽和状態となっている展示会の中で、空間全体にフィルターをかけ、情報の空白を作り出す。抽象的な企業哲学や言葉にならない事象を、高い純度でどのように伝え得るのか、という課題への試みです。

不動産を所有するだけでなく、特殊なプログラムの誘致や、ソフトウェア・イベントの企画を行うことで、不動産の価値を高めているMCUBSRの活動を展示会の中で主張するため、文字情報を排除し、写真や風景だけで構成された展示を作り出しています。極端に情報密度の低い空間は展示会の中の特異点となり、来場者を空間内部へと誘います。赤いカーテンの内側には、物件の詳細情報や企業の活動紹介と同時に、植物が散りばめられた豊かな色彩の空間が広がり、鑑賞者にさらなる昂揚をもたらします。

コンセプト、空間、グラフィックを連動してデザインすることにより、より深い体験を創造することを可能にしています。

 

 

外部からは赤いカーテンに覆われた空間が突如として現れます。グリッドに象られた会場の中で、丸い形状は異なる距離を生み出し、通行者を引きつけます。赤いカーテンの内側は写真や映像が点在してしながら広がっており、同じく点在する植物が背景を作り出します。カーテンのめくり上がった部分からは、あざやかな色彩が垣間見えます。

空間の内部は外からの印象とは一変し、あざやかな緑に覆われた世界が広がっています。外からは見えていなかった文字情報が浮かび上がり、より多くの情報を得ることができます。柔らかな曲線形状のカーテンに仕切られたて、商談スペースやテーマの区分、バックスペースが仕切られながらも共存しています。

 

 

Client: Mitsubishi UBS-Realty 

Concept, Space, Graphic Design and Direction: Hiroki Sato(CUP)

Constructed: Taisei Display

Movie design collaborator: Tokyo Pistol.